2007年06月号
脳天気 農文化
発行;庭しんぶん
庭プレス社
e-mail

070629 シリーズ農字 08「季」
 前回は「苗」だった。今度はその関連で「季」。
 「禾(か)」(穀物)と、音を示す「子(し)→(キ)」(小さい)とを合わせて、穀物のまだ小さな苗をあらわす。そこから「幼い子」「すえ」の意味に使う、と辞書。多少の予備知識がないとこの流れは理解しがたい趣もあるが、ま固いことは言わない。それにしても、なんでこの字がシーズンを表現するのに利用されるのか、など...ぶつぶつ。

 そう、季節。あっという間に夏至を通り越してこの先冬までまっしぐらか、あれれと思わぬでもない。でも北国の楽しい夏はこれからが本番。動物も植物も勢いのすごいこと。わたし自身は初夏の森の中が少し怖い。ぼーっとしてると精気をまわりに吸い取られる感覚に襲われる。なんというか自分のことをやってないとどっかに持っていかれる。アブナイ。フィトンチッドが体によろしいって?なんのこっちゃ。...死んじゃうときが来たら、森の中でコーサンってするのかな。
 「澆季(ぎょうき)」=おわり、おとろえた世、なんて言い方もあるらしい。ま、終わるのかもしれないが、衰えない以前はどうだったか?盛んに何をしでかしたのか?ラジオから聞こえてくるニュースは、あれが上がった下がったに終始し、総空中戦のたとえである。
 ものごとを単純に測れば、高低、長短、有無、盛衰...など似たようなモノサシ。ワカルことが最優先のオリコーサンはときにこれを振り回すので周囲は迷惑する。ワッカラナーイの間抜けもん的感覚「いろいろあるさぁ」が大事だと思う。これで行こう。したがって、

 戦わない。

(ナガタ・ま)

庭プレス・トップへ