2007年08月号
にわにわにわ研
発行;庭しんぶん
庭プレス社
e-mail

070801 果樹園にWさんを訪ねる
文・写真/mau 記者

 8月1日、余市で果樹園を営んでいるWさんのところへ行って来ました。余市はご存知果物の町、それから宇宙(毛利衛さんの出身地)と鮎(放流している)の町でした。

 着いたらサクランボの木々を抜けてブドウ畑へ。ビニルの屋根がかかるハウスでブドウがたっくさんぶら下がっていました。
 ぶら下がっている?
 以前ワイン用ブドウ畑を見たときは、ブドウは下から伸びて垂直な棚に絡まっていました。そしてWさんの隣にある大規模なブドウ畑も垂直タイプ、これもワイン用。Wさんの水平ブドウ棚は果物として出荷するブドウ用。どうやら日本では一般的にブドウ棚は藤棚水平タイプで、外国からワインと共に垂直式が入って来たようです。
 その日はWさんとお手伝いの人がバッファローという種類のブドウを間引きをしていました。人の背くらいの高さでぶらさがるブドウをざくざく落として行きます。
 そんなに切っちゃっていいの?というくらいどんどん間引きします。落とした実を一房いただいたら、もう甘くて食べられるくらいのものでした。

 ブドウの隣のサクランボは、収穫し終わった木のほかにまだ実がついた木がたくさんありましたが、基本的にひとりで作業しているWさんは今の時期ブドウの世話をしなければならないので、人手が足りずに残った実を出荷できないのだそうです。赤黒大小さまざまな種類の木がありました(話によると7種類あるそうです)。赤い種類の中でも大きな南洋という種類は、帰りに立ち寄ったお店でひとパック約2000円で売られていて驚きました。

 リンゴの木もありました。これも軽く間引き。「本当はもっと早くやらないと行けないんだけど…。」ヒメリンゴくらいの大きさに育った実がたくさんなっていました。

 この日はウメの実を収穫するというので、手伝わせてもらいました。ウメは実のつき方がおもしろい。「へた」が隠れていて枝にくっついているように見えます。それから熟したウメの実は桃のようないい香りがして、表面が毛で覆われていて触り心地がいいのです。
 収穫した実を「M」と「L」と「規格外」に分けるのですが、面白いことにMがどれくらいという規格はなく、売る側がこれは「M」だといえばそれは「M」になるのです。「L」は大きいもの、虫が食ったり病気になったり極端に小さいのが規格外。ですから目検討で素人の私も加わって分けて仕分けしていきました。Wさんは仕分けし終わったらさっそく出荷しに行きました。

 果物というのは商業的にふしぎな仕組みになっていて(あるいは野菜なども含めてこれがいまの「一般的」になっているのかもしれませんが)、果樹園から出荷する時に800g(ひとパック)で50円だったプルーンが店に並ぶ時には300円くらいになっています。時間をかけて作った人が正当な利益を得られるよう直接売れるような仕組みにできないものかと、出荷と値段の話を聞いていて思いました。

庭プレストップへもどる


01、ぶどう


02、となりのぶどう


03、さくらんぼ


04、りんご


05、梅


06、蝉