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2008年02月号 にわにわにわ研 |
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発行;庭しんぶん 庭プレス社 |
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080228 パリ、アムステルダム | ||
文・写真/Blue Lily 記者
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■パリ
■アムステルダム
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私は昨夜パリから戻りました。
写真を見てもらおうと思います。 パリでは、道路沿いの市(マルシェ)のお肉屋さんでさえもまるごとの豚を吊り下げて売っていました。早朝の暗い写真(とは言っても8時半頃の)があります。 『今年に入って失業率がついに10%の大台を超えたフランスでは特に25歳以下の4人に一人、約78万人の若者が失業中という深刻な事態を迎えています。特に貧困層を中心とした、何も資格を得ずに義務教育を終えたり、学業を中断した若者については、その40%が失業中だとされています。一方で、大学を卒業後1〜5年以内で求職中という25歳以下の割合も男性11.9%、女性7.1%と、低い数字とはいえません(2004年のフランス統計局の調査結果)。不況のあおりをうけ、また、企業が即戦力となる人材を求める傾向の強いフランスにおいて、若者たちの職探しは困難を極めているようです。 ちなみに日本の総務省が5月末に発表した日本の完全失業率は4.4%。そのうち15〜24歳の完全失業率は10.3%と、フランス同様、平均失業率の2倍以上となっています。若者の就職難は全世界的な傾向となりつつあるのかもしれません。 (ソフトバンクの就職応援サイトから)』 メトロの駅にも、メトロの中にも、列車にも、通りにも乞食がいました。列車とメトロでは、如何に自分が貧しい境遇で子供がいて生活するのが大変なのか話しながらメモを配り、メモの回収と一緒にお金を集めるおばさんがいました。とてもクールなキャリアウーマン風の女性までもがこのメモの回収のときにお金を渡していました。ひとつの車両に20人位乗車中、4〜5人がお金を渡していることもありました。 生活の様子は、ユーロ高もありますが物価はとても高い印象でした。ただ野菜や果物なんかは『BIO』のお店でも日本に比べると随分安いと思いました。 観光名所で「日本語の解説はないけれど、カンジーはあります(中国語の解説がありました)」ということが一度ありました。日本人観光客は激減している気がしました。かわりに?中国人らしき人たちをたくさん見かけました。 戻ってきたら、丁度閣僚が経済分野での日本の国際的な地位の低下を明言してニュースになっていました。GDPがOECD加盟国の中で18位に低下したとかなんとか。日本経済の凋落とか、何位とか...、お金がなくなったら何が残るのか。 フランス人もよい感じの人も感じがよくない人もいるのは日本と同じですが、ちょっとした買い物の場面や公共交通機関を使うときのフランスの感じが好きです。日本のスーパーやコンビニでは「いらっしゃいませこんにちは。」って言われますが、ほとんど誰も返事なんてしてないし、言ってる方もかえってくるとも思ってない。だけど、フランス(たしかアムステルダムも)はお互いに挨拶している人が多い。バスでも切符売り場でも。 マニュアル通りの人間は機械人間みたいです。 パリの前はアムステルダムにいて、自転車専用道路、あるいはコーヒーショップが多い怪しい界隈の写真があります。自転車専用道路は一方通行で快適そうでした。自転車通勤派の私にはうらやましかったです。 アムステルダムではふたつ行きたいところがあり、一つはゴッホ美術館でした。ゴッホがオランダで農民にこだわって絵を描いていた時代の暗い色彩の絵と、アムステルダム郊外のクローラーミュラー美術館でやっていた特別展のゴッホのデッサンに、縫い物をする女の人の絵が多くあり「農民、そして繕うということにこだわりをもっていたゴッホがやっぱり好き!」と思いました。 |