2010年3月号
にわにわにわ研
発行;庭しんぶん
庭プレス社
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100328  La merde devient la terre devient legumes(leg...のeにはアタマに“'”がついてます)
北京的農的くらし便り03文/植村 絵美

 ある日、食堂の2階。お手洗いにいったらば使用中。
 しばらく待たされたので『あっ うんこだな』と思っていたらおっさんがでてきた。
 においに警戒して中に入ると和式の便所で かわいらしいうんこ氏。
 ひゃ〜〜〜。「おっさん流れてないよ!!」
 隣りで手を洗っているおじさんは「しょうがないじゃん、流れなかったんだから〜」みたいな事言っている。

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 その出来事が脳裏から離れなくなってしまい、排泄物を意識するようになった。
1、するとしょっちゅう行く市場の生鮮食品売り場の入り口すぐ前で子供が踏ん張っている。
  お父さんもビニール袋を片手に「○ちゃん、力んで力んで!」(犬かよ)。
2、中国のたいてい赤ちゃんはお尻割れズボン(※カイダンク)を着せられ、いつでも大便小便ができるようになっている。
  あの親に抱かれながらシャーのポーズでどこでもお気軽に。
3、家の前の自転車置き場オーストラリア型の乾燥糞がある。
  路上にあるのはもはや犬の糞のみならず、人の糞の場合もあるのか。

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 人の糞は昔肥料として農業に使われていた事を知る(糞:http://ja.wikipedia.org/wiki/糞)。「日本では人糞が売買されていたんでしょ。それが肥料として使われていた。栄養価の高い人の糞は高値だったらしいじゃない。」とは中国のHeさん。どうしてこんな話になったかというと、彼とは『便』という漢字について話をしていた。『便』は便利、都合の良い事など意味する。これは中国でも日本でもほぼ同様である。食べ物を表す「便当」(弁当)に使われ、また排泄物を表す「大便」「小便」にも使うよねと(日本でも中国でも)。単純な考えだが食物の循環を表しているという話になった。今更ながらだけれども食べる、食べ物の循環を人間単位に置き換える。畑で食べ物をつくり、体内に入り、それが体外へ出て土に帰り栄養分となる。今では日本では人糞の売買は衛生上の問題があり行われていないようだが、以前京都の友人が幼稚園のころ自分たちの排泄物を畑の肥料にしていたという話を聞いた。今後、土が身の回りにあると人糞も栄養分のある肥料として生活に組み込まれていくのだろうか。

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 そんな考察もありつつ中国人にとって排泄物はわりと身近だよねとうんこ話(上記1、2、3)をしていたら若い中国人のOuちゃんは「何言ってんンの、そんなの汚いに決まってんじゃん。」とあっさり。あっやっぱり?勝手な他人の浅はかな思い込みってやつっすね。すみませ〜ん。そのうちこういう光景も衛生上の問題とかで禁止されていくのかな〜。でも人口が多いからなかなか思うようにいきませんように。(ってべつにうんこファンではないけど何か野生を感じるわけで)


▲お尻割れズボン(※カイダンク)


▲オーストラリア型


▲人糞を運ぶ

※kaidangku(編集人:中国語が表示できませぬ〜参照http://ameblo.jp/suantai/entry-10089481939.html

※タイトルの意味は『うんこは土になり食べ物になる』です。

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編集人註;書き手は2009年度・講座農的くらしのレッスン参加者。2009年12月より北京在住。

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