2007年10月号
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発行;庭しんぶん
庭プレス社
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071028 “おばさん”の映画
/ナガタ・ま

 ことしもOクンとEさんがトンネル山に元気な姿を見せた。前と違ったのはすてきな映像作品を携えてきたこと。
 それは主にラテンアメリカにあって暮らしを本質的に自分たちのものにしていこうとする人々の歩みをファインダーで切り取ったものだった、と思う。ムービーはEさんの作。それが映されるスクリーンの横で二人が音楽を付け、語りを加える。上映会を「やぎや」で7月末に行った。
 見終わった後みんなで話しがしたいから、そんなに大勢じゃむずかしい。いっぱい、が目標じゃなく、関心を持ってもらえそうな人に集まってもらって、という二人の希望で、「農的くらしのレッスン」の受講生やその関係者など身近な人々が集まることになり、いっしょに夜を過ごした。

 日本語のタイトルが「おばさんたちが案内する未来の世界」。事前の連絡でOクンが「おばさんの映画なんですよね。」と言うのをやや怪訝な思いで聞いていた。うー、なんだろう。だって“おばさん”て表現、どうしようもない場面で使うもんだという思いがあった。で、それはぎゃふんと裏切られた。とんでもないおばさんたちがスクリーンにぞろぞろ登場した。

 印象に残るキャプションのいくつか;

・ぼくらの夢は投票箱に入らない、入れない。
・さりげないカジュアルな生き方、それ自体が人々の歴史と心を破壊する。
・ごはんはみんなで。みんなで分けないごはんはおいしくないよ。
・プエブロ、土地に住む人々。みんなの一部。“みんな”、みんなのちから。
・アメリカにはともだちがいない。
・働くための政治。つながるための政治。
・手も脚もアタマも使う仕事。協力してする仕事。
・・・
・大統領はともだち、私たちのともだち。
・・・
・意思があれば、成し遂げられる。
・私たちは私たちを忘れた。
・国籍とかパスポートとかで人々はばらばらにされた。
・たくさんのことが変わる。きっと水がなくなる。戦がおこる。
・タイタニックみたいに帝国の支配が沈む。
・・・
・みんな神になろうとする。
・みんなで所有するのを嫌がる。独り占めしたがる。
・動物から、一歩を踏み出すことについて学ぶ。
・リャマはお祭りで捧げ物になる。土に活力をあげる。
・いま人は種をまかない。収穫をしない。
・旅人を愛し、招き入れること。人を分けない。
・土の上に生きる。良く生きる。
・・・

 機会があったらぜひご覧になって。
 観て、自分がどうしたいかを向き合わせてみてください。
 まずできることをしましょう、ということではない、と思うのです。「こうしたい」という強い願いこそが「デキル」ことを社会に生むのでしょう。

 この秋、おもに関西より西の地域でこの映画を見る集まりが催されます。
(→パンフ;pdfデータ/1.4MB)

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