Usso800_0701

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070118 庭人

 新たなサイト「庭しんぶん」を具体化する準備に入った。「農的くらしのレッスン」の現参加者やOBが打合せ会に来てくれてにぎやかである。
 新しい言葉は場合によっては活力になる。「庭人(にわびと)」というのはどうだ?。
 庭には宝物が埋まっている。
 鉛筆やキイボードでどれほど耕せるか予測がつかないが、幸い北国の庭はまだ雪の下だ。鍬はうっちゃっておいて、今のうちに妄想を言葉にしようではないか。


070115 上海

 義母が若い頃過ごしたところを見に行きますか、ということになって上海へ。
気軽に中国に行けない、とりあえずの実感では。阿片戦争以後の流れの中で作られたマーケットに参入(上海〜重慶ルート)したという彼女のさらに上の世代のうっすらとした話が根拠にはなる。でもディテールが乏しいのだが。ただ、こんなきっかけで行くのはラストチャンスかも。彼女は高齢だ。当時彼女が住んだという南京にもと思ったが、時間と体力に余裕がなかった。

 行く前に地図くらいはと本屋へ。ガイドブックに添付されてるのは日本語表記ばかり(左地図)。これじゃゼーンゼン読めない、発音できない。国内旅行と違う、地名を日本語で読むってか?!。ひとつだけ売ってた英語版の地図(漢字・ローマ字併記)をゲット、これなら「読める」。でもそれはちょいと古かった。結局役に立ったのは泊まったホテルにあった地図(右地図)。
 地名・人名などの固有名詞は該当地で使われる呼び方でないとコミュニケーション・スキルにならない。特にご近所の国々についてそうは学習してこなかった。チューゴクがZhongguoであることは誰も教えてくれなかった。そういうこの国の方針ってナンダ?、ということである。

 クラクションを鳴らしながら4車線を端から端へ割り込んで行く。頻繁に自転車・バイクがヌラーっとあらわれる。タクシーの座席で「パリは走れる。上海はダメ。」と観念した。
 夕暮れの上海は輝いていた。光りモノが好き?。少しケバいライティングの高層ビルが目を引く。髪の毛を逆立てたりかんざし付けたり。ただ、通りを歩いている人たちはそれに比べると地味。欧米ブランドのショップがドカンとできているのに、ブランドが歩いてる(日本みたいに)、は少ない。
 オフィスと並んで(超)高層の住居をよく見る。高いところは人気なの?とホテルで聞くと、いや3〜5階じゃないかな、とほっとするような返事。
 街を長い時間歩けない。すごい大気汚染。工事現場、クルマ...。公害〜それなりの見直し〜ロハス、なんて道を上海もたどるのだろうか?そうではない道を用意するのだろうか?。

 魯迅(Luxun)が1930年前後を過ごしたという虹口(Hongkou)の四川北路(Sichuan Rd.N)近辺を歩く。かつて日本人が多く住み、また日本に留学した中国の知識人もかなり住んだといわれるこの一帯は再開発から逃れ落ち着いている。魯迅記念館がある公園の入口前にはスターバックスが陣取り、ハンバーガー屋も。一種のテーマパーク(文化村的)の設定らしい。時期になれば観光客が押し寄せるのだろうか。公園では地元のおじさんおばさんがダンスの練習をしてたり日なたぼっこをしてたり。
 記念館に満足。丁寧な展示が良かった。今まで魯迅を特に意識して来なかったけど。彼のような知識人が果たして日本にいる(た)んだろうか?。

 四川北路沿いに義母が子供を出産したという病院が現存していた。名前も大きさも変わっていたが、確かにここだって、なんと。

 知らない街に行ったら市場をのぞかなくっちゃ。しばし四川北路を南下、塘沽路(Tanggu Lu)自由市場へ。すぐ横で大規模な再開発が行われていて“消えた”かと思った。
 籠の中の生きたままの鶏を「これ」って言うとその場でチョンして羽根をむしってくれる店がある。蒸し物、揚物、炒め物...露店の小さな飲食店が並び繁盛している。さっき食べなきゃよかった...。廃棄物も相当あるだろうに、犬・猫・カラスを見かけない。食っちゃうんだろうか。

 こっちは観光客が闊歩する南京東路(Nanjingtong Lu)にある食料品のデパート。前は自由市場みたいなものだったろうに、立派な建物に入れられて清潔なこと。ナマコがぞろーっと並んでいるがそこは閑散としてる。綿菓子売りみたいなブースがあって、豆を挽いて売っている。この豆何グラムと言うとその場で挽く。勢いがあるのは飲食のコーナー。そういえば店に酒が並んでいなかった。レストランでも酒をどんどん飲んでる光景が見られなかった。

 一日街を歩いたら都心はどうでもよい気分になってきて、急きょクルマとガイドをチャーターし半日郊外へ脱出。
 いわば銀座からクルマを出して1〜2時間で田舎が見たいって言ってるみたいなもんか。そんな案内はしたことがない、とガイドのオネエさん。なんで観光地を避けるか?。運転手も戸惑う。畑があるところへ行けったって、ねーよ。
 市内から西南へ、松江(Songjiang)区のあたりを走った、と思う。なんか1960〜70年ころの相模原とか...、こういう感じだったか。畑はある。ビニルハウスもいっぱい。でも農業を大事にしてるという雰囲気に乏しい。本格的な農業はもっともっと郊外だという。確かに、畑の向こう側に集合住宅がごそっと現れる。「こんな不便なところに人は来るのか?」と聞くと「電車と道路の整備が進んでいるから、都心への通勤は問題なくなる。」と言う。そっか、多摩から都心に通うよなぁ。
 ビニルハウスの横で犬をバラしているおばさんがいる。ウチのに似てる...。横にはアヒルの寒干しがぶら下っている。やっぱりカラスがいない。簡素な彼らの住居からすると彼らは貧しいのか?、そうじゃない、市内で働く人よりもリッチだと彼女は言う。
 驚いた、道路の緑地帯に、これはそら豆じゃないか。あら、綿も。ヤルなぁ。

 たった二日余りの上海散歩。